読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

自閉症の認知度が低すぎる問題

 

トピック「自閉症」について

 

 本日、4月2日は国連が定めた世界自閉症啓発デーということで、自閉症に関する記事を書きます。いろいろな方がこのトピックで説明しているので、ぼくは認知度についての切り口で書いていくことにします。まとまりがなくなってしまうかもしれないのであくまで雑記扱いで。

自閉症スペクトラムという考え方

自閉症という病気はありふれているのに、認知されていない。自閉症っていっても自閉症スペクトラム(連続体)という考え方が最近では基準になってきています。自閉症スペクトラム自閉症と何が違うかというと、自閉症自閉症に関する症状がいくつかあってそれをすべて満たしていなければ自閉症と定義づけることはできなかったのが、自閉症をあくまで連続体(スペクトラム)としてとらえることで自閉症に似た症状である自閉症アスペルガー症候群の垣根を取っ払い障害の概念を変える考え方です。この場合、自閉症の症状が端的にでも表られていたらそれは自閉症スペクトラムなのです

 

 

自閉症スペクトラムの診断基準としてローナ・ウィングらは以下の三つを上げている

    1. 対人関係の形成が難しい「社会性の障害」
    2. ことばの発達に遅れがある「言語コミュニケーションの障害」
    3. 想像力や柔軟性が乏しく、変化を嫌う「想像力の障害」

 

ぼくの周りにも自閉症スペクトラムの友人は割といて、ADHDとかは目につくからすぐにわかるけれど、エコラリア(誰かの発言をオウム返ししたり、あとになって急に思い出したように発言したりすること)とかそういう症状が健常な人と区別がつきづらいものばかりだと、ただ「変わった人」という認識で終わってしまうことがあります。

見渡してみると、症状は小さいものから大きいものまで多岐にわたります。それらの一つ一つに目を向けて認知して向き合っていかなければならないのですが、なかなか認知度が上がらないこの自閉症スペクトラム、根本的な解決には長い時間を要するかもしれません。

前回の台湾研修の際も、自閉症患者を中心とした施設にボランティアとして訪問をしましたが、やはり訪問団の中に自閉症というものがいったい何なのか、知的障碍者と何が違うのか、何をもって自閉症というか、など理解されていない部分が多くあったように見受けられました。

社会生活に馴染める軽度の自閉症スペクトラムも多く存在していて、個性的と揶揄される方々は大抵何かしら自閉症スペクトラムの症状を持っていることが多いです。その中でも特に目につくのが先述の定義付けの1番「社会性の障害」です。人との会話が成立しなかったり、話をしていてもどかしかったり、イライラする、そんな印象を相手に与えたりしてしまいます。向き合い方や理解が追いついていないと、自閉症スペクトラムの人に強く当たったり無視を決め込んだりと自閉症スペクトラムの人たちにとって辛いことになってきます。アスペルガー症候群のように知能レベルに問題がないことが多いので普通の人と分け隔てなくとまではいきませんがある程度の距離は保ったまま普通の社会生活が送れるので、症状だと認識せずとも社会生活に支障はないのです。しかしながら自閉症スペクトラムというものを理解しているのとしていないのでは先ほどのような彼らに対する接し方にも違いが出てきて、そういった点で彼らの心のストレスの軽重に関わってくるので、できることなら自閉症スペクトラムについて周囲に該当者がいる以内に関わらず履修しておくのが望ましいです。

自閉症スペクトラムって割とまだまだマイナーなジャンルで、専門書も他の病気に比べて多く出ていない印象です。ぼくが自閉症スペクトラムについて学んだのが2年前なので、現在の情勢とはまた違っているかもしれませんが、たぶん大きな変り映えはないと思います。

彼らの症状は自閉症スペクトラムという考え方であれば大きく分類することや傾向をつかむことができるので、専門書とは言わずとも入門書でもいいのでかじってみることをオススメします。

こだわりが強い

ここまで読んで、未だに自閉症もとい自閉症スペクトラムとはなんぞや?って方がいると思います。ざっくり言うと、ADHDサヴァン症候群アスペルガー症候群、すべてに見られる特徴は「こだわりが強い」ということ。1番でなければかんしゃくを起こす(1番病なんて呼ばれてたりも。)、無理強いをされても徹底的に拒否する、などこだわりが変に強い人は自閉症スペクトラムの可能性が高いです。自分の周りにもそういう人がいたと思いだせる人も中には居るのではないだろうか。ざっくりとなので厳密には語弊があったりするのかもしれないですが、とりあえずとっかかりとしてはこんなものでしょう。

 

 

潜在的に自閉症スペクトラムである可能性を秘めている人は全体の10パーセントはいるといわれています。決して稀有なものではないのです。自閉症スペクトラムの考え方であればただ個性のようなものですから。「生きづらさ」の正体が実は自閉症スペクトラムだったりします。自閉症スペクトラムだったら障碍者だと烙印を押されるなんてことはないです。ただその向き合い方をしっかりとすればよりよい精神状態になれたり、生きづらさの克服につながったりするということです。

“違っている”だけで“劣っている”わけではないのです

これを理解しておかないと、差別意識のようなものが働いたりします。本当は差別するようなことでもなんでもないのですが。対人関係でモヤモヤしたことが解決できるかもしれません。あなたが自閉症スペクトラムでなくてもあなたの抱えてる自閉症スペクトラムの人への生きづらさも克服できるかもしれません。ぜひこの機会に理解を深めてみてほしいです。(おしまい)