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ブログ、文章、物書き、テーマ

ブログの在り方について

 

きみの言い訳は最高の芸術

きみの言い訳は最高の芸術

 

 

 最近このブログの方向性が完全にサブカル路線になりつつあるというか、もうバンドのアルバムレビューばっかやってるの、本当にどうにかしたい。でも、レビュー以外に食指が動かないというか、ぼくを構成するものに音楽が多大なる位置を占めていてそれのせいもある。更に言えば、このブログのPVやアクセスは殆どレビューであって、すごいものをすごいと言える環境や流布できるのは素晴らしいと捉え直してみれば依然として続けていかなくちゃならないのかもしれないかも、なんて考えてみたりして、つまるところ自分がどうブログを展開していこうと所詮ぼくは商業的なプロブロガーでも有名人でもなんでもない。

そんなことをぼんやりと考えていて、ブログで記事にして文章を書くテーマって何にすればいいんだろう。って悩み始めて何も手を付けられなくなった。ぼくが記事にするという能動的な感覚にはどこにわざわざ記事にしなくてはいけないのか?という必要性を周りに提示しなくちゃいけない気がして、その必要性は「良い物」であるということでしか返事をすることができなくなってしまっているんだろうなあってふと思った。

文章が好きで購読しているはてなブロガーの人たちは、傍から見たらどうでもいいようなことを日記のような感覚で書いている人もいて、その発端はたぶん特別なものなんて何もなくてふと思ったことばかりだと思う。ぼくが記事にしようと思ったことはふと思ったことから自分なりに捏ね繰り回して発展させて「よしこれなら文章としても厚みが出るだろう」っていう作為の塊だから偽物だ、そう言って自分の表現するものにも自然体や特別を求めていた。

何を感じるかは見る人によるものだから、と散々自分でも言い散らかしているくせに、自分に当てはめることができない。ぼくの文章を読みたいと言ってくれている人がいることに嬉しさと同時に不安を感じる。それが更なる負のサイクルへと邁進させる。

今日「最果タヒ」という人のブログを見た。はてなのお知らせみたいなところに対談した記事みたいなリンクが貼ってあって名前が面白いからちょっと覗いてみたのだけど、この人は物書きとしてプレスリリースをしている職業作家のようで、つい先日エッセイ集を出したという。ブログの内容は自分が日々どう思ったかってことの延長線上で日記と変わらないものだった。それに読者が付いてきて、出版社がエッセイ集出しましょうよ 本を出しましょうよ、って言ってきて、メディアがこの人の説明をするときに「文章が人々を引き寄せる」みたいなことを言っていて、すごいなって思った。

何がすごいって、日常を切り取って感想を言うようなものがしっかりと作品になっているということ。決して馬鹿にしているわけじゃなくて、そのレベルまで引き上げることができるのが凄い。こういうブログの在り方もあるんだって素直に感心させられた。自分という個性をなるべく消して何か違うものについて熱く論じたり紹介したりすることで駄個性な自分を消そうとしてきた僕がいる。ぼくが個性を出せるのはそういった何かほかのものをしっかりとインパクトつけて提示した後に小出しにする程度。日記じゃないんだ、ぼくはこのブログで自分を見せつけたいわけじゃないんだ、そういうのが許されるのは芸能人だけなんだ、って思ってた。だけど、僕がこのブログで皆に発信しているものは僕の考えであったり、僕が良いと思ったものであって、それは突き詰めれば僕自身に繋がってくるものだった。

ここ最近ずっと、ブログに書きたいものがないと言い続けてきたけど、それは違っていて、ブログに載せてもいいものがないと勝手に思い続けてきたのだった。自分がどう思うかってことを発信するということは多少なりとも自分を曝け出していかなければならない。それが怖かったり、勘違いしたり、だからぼくの足は止まってしまった。ぼくが日常で感じたことや、時事ネタにだって固有名詞を出さずとも考えを発信することはできるハズで、ぼくがこのブログでやりたかったことってそういうことじゃなかったのかなって自分を見つめ直してみた。

ask.fmを開設したのも、誰かにテーマを与えられたからぼくは書いているんだっていう大義名分が欲しくて、自分の書きたいことではないことを露骨にアピールしてきたような気がする。なんでわざわざこのテーマで記事を書いているの?おかしくない?って誰かに言われるのが怖かった。正当性を主張していたかった。ぼくが認められない可能性を少しでも排除したかった。だけど、そんなことする必要もなかったのかもしれない。ぼくが思ったことを書きたい。改めて感じた。

アルバムのレビューで誰かが考えた言葉の良し悪しについてしか論じることができなくなっていた。誰かの言葉を隠れ蓑にするんじゃなくて、自分が主体になって何かについて話していかなきゃ。自分が読みたいと思ったブログはそういう所がしっかりと踏まえられていると思う。ぼくは別にプロブロガーでもアクセス100万とか読者1万人とか目指しているわけではないけど、自分の心の中を表現できる場所が欲しいし、そんな僕の願いと僕の行動は相反してきたから、ブログとは、文章とは、物を書くとは、テーマとは、について考えていきたいと強く感じた。

とまぁ、手始めにこんな記事を書いてみた次第。最果タヒさん頑張ってください応援してます。(おしまい)