失恋したときに聴いてほしい槇原敬之5選
失恋したらマッキーを聴こうね。沁みるから。
Noriyuki Makihara 20th Anniversary Best LOVE
- アーティスト: 槇原敬之
- 出版社/メーカー: J-more
- 発売日: 2010/01/01
- メディア: CD
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大切なものは失ってから初めてその大切さに気付かされる、とはよく言うけど、僕も失恋をしてまったく同じ心境になった。本当につらい、失恋鬱かよコレ。久しぶりに絶賛病んでしまって、何かしらアクションをしないと自分が無くなってしまうような気がして毎日が不安。助けてください神様と毎日空に祈るばかり。
失恋の苦しさを紛らわすために、新しく前を向くために失恋ソングを聴いてる。ぼくが決まって失恋の時に聴きたくなるのは槇原敬之なんですよねえ。
ほんとこの人天才っす、なんでこんなに歌詞に気持ちを情景を落とし込めるんだ、お前のそれは創作なのか、体験談だとしたら人生なんでそんな前向きに生きていけんねや、強すぎやろ鉄人かよお前、ってか失恋しすぎでしょ、よくそんなに立ち直ってんなお前恋愛しすぎだろふざけんな、でも偉いよすごいよ幸せになってくれマッキー。(混乱)
槇原敬之がただの恋愛体質のクソ野郎の可能性も微かにあるけど、それについては目をつぶってもらうことにして、槇原敬之の最高に素晴らしい曲たちを失恋から立ち直れない・立ち直りたいみんなに贈る。
1.君の後ろ姿
この曲は好きと伝えられない片思いの歌なんだけど、歌詞の一部は失恋したときにも当てはまるから、是非ともフレーズをその四肢に溶け込ませてほしい。片思いの歌だからか少しポップな音になっているのが、落ち込んだ僕らに前を向かせようとしてくれるはずだ。
振り返らないことを願うけど
一度も振り返ったことなんてない
君の後ろ姿を見送っている
疑いようもないくらい片思いだ
まるで立てかけたほうきみたいに
壁にもたれかかりながら ただ
君の後ろ姿を見送るときだけ
嘘をついてない僕でいられる
ずっと見てる自分を振り返ってほしくないよなあ、だって気持ち悪いじゃんか。でも振り返ってほしいよ、自分のことを気にして振り返ってほしい。そんなことはありえないけど。立てかけたほうきは少し元気が無さそうに倒れ掛かりそうになっている自分を表しているのだろう。自分がどういう想いを抱いているのか改めて確認できる時間を僕も欲している。
失恋の時には眩しすぎる曲なんだけど、このサビの歌詞はきっと失恋したすべての人に届けられる素晴らしい歌詞だと思う。彼女の後ろ姿を黙って見送ることができるような強い人間になりたい。
2.夜空にピース
ダメでしょ、こんな歌。アルバムのリードトラックにこんな曲入れちゃダメでしょ、もう次の曲から聴けなくなっちゃうでしょ…。夜空にピースをできるようになりたい。思いつめるときは基本的に夜だったりするし、そんなときにピースサインをできるように立ち直りたいよ。
少しでも優しい人になれたら
目に焼き付いた悲しそうな
君の顔も笑ってくれるだろうか
ぼくも優しい人になりたかった。優しさというのに気付くのはとてもとても難しい。優しさはいつの間にか当たり前に変わってしまうことがあるから。その当たり前の優しさこそが一番尊いもので、慣れてしまったからと言ってそれを蔑ろにしてしまえば、どんな人にでも嫌われてしまうんだと思う。自分が優しい人だと自惚れていたぼくはどんなに愚かだったんだろうか。あの悲しそうな顔が忘れられない。自戒。
痛み 不安 悲しみ それは巡りくるまで
どんな気持ちになるかなんて 分からないけれど
心配してくれる誰かに せめて「ありがとね」と
ピースサインして返せるくらいの 自分になれればなぁ
ネガティヴな感情というものは自分を成長させてくれたり、堕落させたり、本当に様々な意味を持たせると思う。どうしたらいいかなんてわからないけど、それでも心配してくれるという優しさを見せてくれる人にはまずは感謝の気持ちを表すべきだ。少なくとも僕はそういう人間になりたいわけで。
この歌は誰かへの感謝の気持ちを伝えられる人間になりたい自分の決心の歌。自分の失敗や反省を乗り越えてまた新しい自分になろうとしている、そんな活力が羨ましい。強い人間だと思う。感謝の気持ちを忘れてしまっているようじゃダメだよな。奢れる人も久しからず。僕は常に自分の在り方というものを模索し続けたいと思う。
3.素直
相手に遠慮をさせてしまったことが軋轢となって、取り返しのつかないことになって失恋することもこの世界にはたくさんあるだろう。そんな自分の後悔を見つめなおすためにこの曲は僕らに必要だと思う。
そんな君に少しも
気が付けなかったけど
一番伝えたい言葉は
「ごめん」じゃなくて 「ありがとう」
自分が悪いって分かってるから謝罪したくなる。でもそれって結局自分の為なんだよ、自分が満足できるようになりたいだけなんだと思う。だからこそ伝えないといけない言葉は謝罪ではなく感謝なんだと思う。罪を償うことで自分の間違いの大きさを小さくしようとしたって実際どうにもならないもので、そんなのはエゴと呼ぶしかない。感謝を伝えることで次の一歩を踏み出すしかないんだよ、きっと、うん。
ポケットに手を入れながら 歩く癖の訳は
いっぱい詰め込んだ気持ちを こぼさないように
本当に詩的で美しいと思う。詰め込んだ気持ちをこぼさないよう離したくない、そんなとき僕だったらどんな行動をするのかな、と少し考えさせられた。
4.ズル休み
この曲は完全に失恋の歌。この曲で涙を浮かべない人は失恋してないんじゃないかってくらいに誰もが共感できる失恋の歌だと思う。
帰り道のコンビニには なんでもそろってるけど
二人をもとに戻す 接着剤はないらしい
日曜出勤から つかれてもどる僕は
一人ぼっちのつまった 袋を片手にドアをあける
二人をもとに戻す接着剤を僕も欲してしまう。誰か作ってよ。お願い、ドラえもん。
コンビニで何かを買うとして、それは恋人が居た時とは中身は違う。そこに一人ぼっちを実感させられてしまうよ。
明日は月曜日 会社をズル休みして
すいたコーヒーショップで おなかいっぱい食べよう
煙草をとり出して ぼんやりしてるうちに
ウエイトレスがカップと 気持ちまで全部片づけて行く
失恋したら仕事に手なんかつかない、自分の時間ってのが必要になるはず。僕の場合、食欲に転化させることが出来なかったけど、食事に逃げることって解決策としてよく提示されていたりするよね。何かを忘れるためには、何かを覚えればいいんだ。あの気持ちとの決別にもきっかけが必要なんだ。
恋人が今いなくても いるとどうか嘘をついて
ぼくも「幸せでよかったね」と うまく嘘をつくから
諦めることなんて未だ出来ない。そんな自分に何かきっかけをくれるなら、それはもう遠いところに行ってしまった恋人なんだと思う。お互いの為にも嘘をつこう。僕も精いっぱい強がって君の幸せを共に喜ぶことにするから。そんなことが美徳に感じてしまうのが男の性だったりするよなあ。
僕は誰かを探すよ それはきっと君のためだよ
例えば髪を切るように 生き方は変えられない
新しい恋人をさがす必要がある。それは恋人の為でもあるんだと思う。終わってしまった恋にもう一度、なんてものは存在しない。一度壊れたら元には戻らないのだから。
でも、生き方っていうのは新しい恋を始めたとしても変わるものではないんだと思う。髪を切るように生き方も変えられたらどんなに楽なことか。
人は必ず誰かに 愛されてると言えるよ
だって僕は今でも君を とてもとても好きだから
人は必ず誰かに 愛されてると思いたい
君のこと想うように 僕もいつか愛されたい
自分が失恋したとき、自分のことなんて誰も他に愛してくれないんじゃないかって不安になると思う。でも、僕が彼女を想っているように必ず誰かが誰かを愛しているんだと思う。僕だってきっとそうだ。そんな風に思ってくれる人に出会いたい。
5.もう恋なんてしない
いや、もう定番というか、4曲出てきてこの曲でてこなかったらまぁ当たりはつくよね。そうですよ、ド定番のこの曲を入れないわけにいかないじゃんか。
君がいないと何にも できないわけじゃないと
ヤカンを火にかけたけど 紅茶のありかがわからない
ほら 朝食も作れたもんね だけどあまりおいしくない
君が作ったのなら文句も 思いきり言えたのに
恋人のいないことで発生する日常の微微たる変化。自分でだってできるよ、って強がってみるけど、形は同じでも中身は全然違うんだ。そこに喪失感を覚える。
もし君に 1つだけ 強がりを言えるのなら
もう恋なんてしないなんて 言わないよ 絶対
もう恋なんてしない そんなことをいう必要がないって君なんかいなくても僕は大丈夫、次の恋を始められるからってせめてもの強がり。もう恋なんてしない、言いたくなっちゃうよなあ。
こんなに いっぱいの 君のぬけがら集めて
ムダなものに囲まれて 暮らすのも幸せと 知った
君がいたこと、それを感じられるものはまだ僕にとっては大切で幸せを感じることのできるものだった。君はもうここにいないから抜け殻のようなものでしかないのだけど。
君あての郵便が ポストに届いてるうちは
かたすみで迷っている 背中を思って 心配だけど
2人で出せなかった 答えは 今度出会える
君の知らない誰かと 見つけてみせるから
時間が経過することの暗喩として、郵便が届き続けている期間を充てるのは天才だなって思う。郵便物が届くくらいに親密で長い間一緒にいたからこそ、失った時の空しさも一入なんだよね。長い間一緒にいて出せなかった答えって今度出会える別の誰かとは出せるものなのかな。これもせめてもの強がりなんだと思う。
本当に 本当に 君が大好きだったから
もう恋なんてしないなんて 言わないよ 絶対
一番のサビとは真逆のことを言っているのは成長した証なのか。大好きだったからこそ君を苦しめるような自分を縛ることは言わないのかもしれない。僕が止まっている間、君も含めて周囲は進み続けるんだ。僕自身もまた進まないといけない存在なんだろう。
〆
いつもに増してくだらないというか、中身がない記事になってしまっていることは自覚済みだ。だけど許してくれ、今は何か言葉に起こしておかないといけない時期なんです。文章を書いているときだけは自分が別の誰かになれたような気がして、こんなテンションで書いているけど、現実では絶賛死んでる。本当に病んで病んで仕方ない。妖怪ヤンデルです(?)。そんな状態でも僕はマッキーに少し救われたのもまた事実。本当につらいときって何にも手がつかないと思う。食欲に逃げることも感情の起伏が発生するのも辛かったりする。でも、どんな時でもとりあえず耳にイヤホンを当てて、マッキー流しとこ。きっと今のあなたにしか響かないメロディが、歌詞が、フレーズが、あるはずだから。
紹介した曲の内、「夜空にピース」以外は冒頭の「BEST LOVE」というアルバムに収録されてるのでとりあえずこのCDから聴き始めてほしいです。では元気になったらまたお会いしましょうか。アディオス!